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初ハーフまで1週間

 12月の第一日曜日に開催される『アンコールワット国際ハーフマラソン』まで、のこり1週間となった。私にとっては人生初のハーフ挑戦とあって、さすがに完走できるかどうか緊張してきた。はたして21キロという距離を走り切ることができるのだろうか。それまでの最長走行距離は、前年同大会で走った10キロレース。その倍を走るのである。いくら「アンコール遺跡群の中を走る」魅力的なレースとはいえ、マラソン初心者にとってハーフは、やはり想像を絶するほど長い距離なのだ。
 ハーフマラソンへの参加を決意したのは、今年の夏のことだった。以来、コツコツ体幹トレーニングを重ね、走る距離も少しずつ伸ばしてきた。しかし、多忙のなか、想像どおり練習する時間を充分にとることができなかった。先月10月は月間17キロしか走っていない。「練習しただけ結果がでる」と言われているだけに、さすがにこれはマズイ。そこで、レース直前の今週1週間は、まいにち約1時間走ることにした。11月下旬にもなると東京の朝の気温は10度前後。寒くてくじけそうだったが、幸い天気もよく、朝日を浴びながら走るのは想像以上に気持ちよかった。干柿を干している家を見つけたり、太陽に反射するすすきが美しかったりと、発見もいろいろ。おかげで、飽きることなく1週間走りつづけることができた。
 そして今日は最後の仕上げにと、近所の光が丘公園まで走りにいくことにした。公園内には、ジョギングコースがあり、1周約3キロ。日曜の朝とあって、驚くほど多勢の人がジョギングしていた。ひとり黙々と走っている人から、ペアで楽しんでいる人、グループで走っている人まで。なんといっても、ジョギングコース沿いにつづく紅葉は美しく、圧巻だった。緋色・紅・黄色・蘇芳色・茶色…と、色・色・色の世界に包まれていく。まさに日本の秋。こんなにもカラフルな風情がひろがっていたとは…。思わず、走りながら写真を撮る回数も増えていき、気がつけば、約2時間、16キロもの距離を走っていたのである。
 1週間後は、いよいよ真夏のカンボジア・アンコールワットだ。気温も一気に10度以上高くなる中でのハーフマラソン大会となるが…。本日の16キロランのおかげで、「ハーフを走ること」への多少の自信もついたきた。しかもそれ以上に、アンコールの古代の森と神秘的な遺跡群の中を走り抜けたい──。そんなレースへの期待感に、心がときめき出していたのである。どうやら、美しいカラフルな自然に触発され、私の中で何かが目覚めはじめているようだった。「走る」ということへの何かが。(2013.11.24, 新井容子)



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