
憧れのアンコール・ワットを
繰り返し訪ねているうちに、偶然ここにたどり着いた。
なんて気持ちのいい場所なんだろう。
深い緑の森に囲まれて、ゆったりと静寂な時間が流れている。
ピロピロ、コロンコロン…と、
時より聞こえてくるのは、鳥のさえずりだけ。
そうして誰ひとりいない水辺で、ぼんやり佇んでいると
時空を超えて、古代アンコール王朝時代に
迷い込んでしまったかのような、錯覚に陥る。
ここはどこ? ここは、誰にも教えたくない秘密の楽園。
ちょっぴり“モネの庭”を彷彿とさせる
睡蓮の花も、太陽の光をあびて美しく輝いている。