
白い大輪のバラの花は、やはり圧倒的な美しさがある。
約2ヶ月前に、友人が苗で送ってくれたバラが、我が家の屋上で、きれいに花を咲かせて、ほっこり華やいだ気持ちになった。
しかも、ヨハネ・パウロ2世という高貴な名前をもつバラで、名にふさわしい気品を湛えている。調べてみると、このバラは、第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の偉業を称え、バチカン法王庁がバチカン庭園に植樹するために選ばれたバラらしい。光沢のある白い花びらは、ローマ教皇の白い法衣姿を彷彿とさせていた。なるほど。そんな高貴なバラの香りが我が家の屋上にも漂い、ちょっぴり贅沢な時間に包まれた。
世の中も、自分事も、気ぜわしい日々だから、そんな華やぎが、心にとっても嬉しい。コロナ生活も、限界ギリギリの介護生活も、もうちょっとがんばろう、もうちょっとかんばれるかも……と、励まされたのだった。


